かゆみ、という症状は皮膚で認められる独特な症状です。心臓がかゆい!という経験のある方はなかなかいないかと思います。
一般的なかゆみの原因
動物でかゆみを起こす原因は、ご存知の通りノミやダニに刺される、細菌感染、カビ、食物アレルギー、アトピーなどが一般的です。皮膚でかゆみが起こると、舐めたり噛んだり擦ったりと、かゆみ動作が生じます。
皮膚病以外で起こるかゆみ?
一方、皮膚病以外でかゆみ動作、あるいはかゆみ動作に似た症状を認める場合があります。
①精神的な問題
精神的なバランスが崩れるとかゆみ動作が生じる場合があります。特に動物では、生活環境やライフスタイルの変化(引越し、家族構成の変化、新しい動物の飼育、近所で工事、地震や台風など)で過度なストレスがかかった場合に生じる確率が高くなります。
②行動の問題
爪を噛む癖がある人がいるように、動物でも問題行動が皮膚に生じる場合があります。ご家族に相手にされなかったり、興奮したりすると足先を舐める、尾をおいかけるなどの問題行動が生じる場合があります。
①、②は皮膚科の側面からのアプローチではなかなか症状はよくなりません。必要に応じて、行動科の側面からの治療も必要となります。

③痛みや違和感
人ではお腹や足が痛いと、その部分をさすりますね。動物でも同じように、痛みや違和感が他の臓器にあった場合、その臓器の近くにある皮膚を舐めたり噛んだりすることがあります。
たとえば、関節痛があった場合に足を舐める、膀胱炎があったらお腹を舐める、といったことが挙げられます。
③は皮膚科のアプローチをしてもまったく改善しない可能性があります。症状の出ている場所に近い臓器が得意な診療科の受診が必要です。
④その他
稀ではありますが、肝臓の調子がかなり悪い時に皮膚にかゆみが生じる場合があります。歳をとって、体調が悪く、さらに皮膚もかゆい場合には、総合的な健診が必要となります。
まとめ
かゆみは皮膚病で主におきますが、皮膚病以外でもかゆみに似た症状が出ることを覚えておきましょう。
特に、皮膚科の治療をしているけれど、薬が効かない、なかなか治らないといった場合には、皮膚病以外の原因に着目することが重要です。あまり症状が長引くようなら、早めの動物病院の受診をオススメします。







